壽々喜園 園主の「お茶屋の裏話」
2021年のお茶屋のお正月
2021年1月22日
2021年、ブログの書初めを…と思いながら、気づけば1月も20日を過ぎてしまいました。
「1月7日までが松の内」とか、10日までいや15日までだと言われるなか開き直るわけではありませんが、「令和3年のお正月は2月7日ごろまで」というのはいかがでしょうか。
というのも、昨年の暮から今年の正月にかけては、外出や人との集まりも自粛傾向にあり、非常に静かな年越しとお正月をお過ごしの方も多かったことと思います。
壽々喜園のある浅草も、例年になく寂しいお正月でした。
もっとも、若者は出歩いているとかで、渋谷などの人が集まりそうな街の様子がことさらに報道されていたりもするのは、出歩かないようにという社会的要求でしょうか。
ともあれ大方の意識としては自粛気味であったところに、一都三県に緊急事態宣言が発令されました。
いろいろ思うところはありますが、これも心の持ちようで「静かなお正月期間が延びた」と思えば少しは気が晴れませんか?
そこで、近隣のお正月参り先をあれこれと思い浮かべました。
遠くへ行けないとなれば、近隣の浅草でお参りとなります。
まずは観音様(浅草寺)、そして三社様、言問橋を墨田区側に渡って牛島様、三囲様。
また隅田川を渡り台東区側に戻って、今戸の今戸神社様に竜泉までいけばお酉様もあります。
浅草七福神参りという回り方もありますね。
どちらにせよなかなかの距離がありますので、午前中に全てのお参りを済ますには結構な段取りと支度がいります。
それはそうとして、お茶屋としては、ちょっと足を延ばして人形町一丁目の「お茶の木様」にはいかなくてはなりません。
茶ノ木神社では、現在もお茶の木が植えられており、五月の八十八夜に献茶式が行われるなど、私たちお茶屋にとっては特別な神社です。
献茶式では神社で収穫したお茶も使われるそうです。
お茶の木には古来より伝わる在来種や、「やぶ北」「ゆたかみどり」「さえみどり」「おくみどり」をはじめ数々の品種がありますが、神社の茶の木は何品種でしょうか。
…と、茶の品種の話になってしまうところでしたが、次回はまた茶ノ木神社のお話に戻ります。
最後になりましたが、みなさま、2021年も緑茶のビタミンCやカテキンの力を上手に取り込んで、健康な一年をお過ごしくださいね。